『新訳 ゲバラ日記』チェ・ゲバラ (平岡 緑 訳・中公文庫)
本日、読了。
確かな信念を抱き、ボリビアへと渡ったゲバラ。入念な下準備、慎重ながらブレの無い選択に、彼の信念への徹底振りが窺える。
しかし、「農民たちは常に困窮し、圧政に敵意を持っており、生活を守るためならば、ゲリラ戦士として立ち、手に銃を取ることもいとわない」という考えは紛れもなく幻想であり、その現実によってゲリラ集団は崩壊していき、ゲリラは39歳でその生涯を閉じる。
彼の理想は余りに「お坊ちゃん考え」過ぎて、失笑すら浮かぶ。
それでも尚、ゲバラという人には強い憧れと、惹き付けて止まない魅力がある。
それが何なのか知りたくて、この本を読んだ。
読んで、少しだけ、分かったような気がする。
ゲバラには、リーダーシップを取る人間に必要な要件が、備わっていること。
どれだけ迷っても、その迷いを周囲に感じさせないこと。
どれだけ間違った選択であっても、選択し実行に移すという、決断力と実行力。
行動に、自らが率先して当たること。
仲間たちを見守り、任せ、間違ったことには叱責し、素晴らしい行いには賞賛すること。
何よりも、惹き付けて止まないのは、その情熱。
僕にもゲバラの1万分の1でも情熱が持てるなら。
日記を記したゲバラは、当時38歳。
僕は、35歳。己の余りの稚拙さ、行動の無さに、連続パンチを喰いながら、それでも、胸の奥から「なにくそ、やったるわい!」と熱い気持ちが湧いてくる。
僕を勇気付けてくれる本。でした。



